こんにちは、ギェギョポンです。
皆さんは、パソコンで、合計何百GBという、容量の大きいファイルや多くのファイルをコピーすることがあるでしょうか。たまった写真の整理とか、業務データの引っ越しとか。ファイルをコピーするだけで何時間もかかったことがあるという人もいるかもしれません。
私も、どうすればファイルのコピーをなるべく短い時間で終わらせられるのかと思い、高速ファイルコピーソフトを使ったり、セキュリティー対策ソフトを一時的にオフにしたりすることでコピーにかかる時間は短くなるのか、という実験をしてみました。その結果をお知らせします。
ファイルのコピー時間をなるべく短くしたいという方に、この記事が参考になればと思います。
本文
まとめ
この実験では次のことがわかりました。
- パソコンで大きなファイルをコピーするときに、高速ファイルコピーソフトを使ったり、セキュリティー対策ソフトをオフにしたりすることで、ファイルのコピーにかかる時間を大幅に短くすることができました。
- パソコンで小さなファイルを大量にコピーするときに、高速ファイルコピーソフトを使い、さらに、セキュリティー対策ソフトをオフにすることで、ファイルのコピーにかかる時間を短くすることができました。
詳細
実験の方法
概要
パソコンでの実験です。
表1のように、1GBのファイル100個と、29kBのファイル400,000個1を作り、それぞれで、ウイルスバスター クラウド(セキュリティー対策ソフト、以下「ウイルスバスター」)をオン/オフしたとき、エクスプローラー/FastCopy(高速ファイルコピーソフト)を使ったときに、外付けのSSDから内蔵ハードディスクへのコピーにかかった時間を計りました。
ファイル | コピーに使ったソフトウェア | ウイルスバスター |
1GB×100個 | エクスプローラー | オン |
オフ | ||
FastCopy | オン | |
オフ | ||
29kB×400,000個 | エクスプローラー | オン |
オフ | ||
FastCopy | オン | |
オフ |
かかった時間の考え方
1GBのファイルのコピーでは、かかる時間が安定していましたので、3回実行して時間を平均し、かかった時間としました。29kBのファイル400,000個では、かかる時間にばらつきがありましたので、5回実行して、最大・最小を除いた3回を平均して、かかった時間としました。
実験結果
1GBのファイル100個をコピー
1GBのファイル100個を、SSDからハードディスクにコピーしたときにかかった時間は図1のとおりです。
エクスプローラーを使ってウイルスバスターがオンの状態でコピーをすると、ファイルのコピーに106.9分かかりました。
それに対して、同じエクスプローラーを使って、ウイルスバスターをオフにした状態でコピーをすると、コピーにかかる時間は約4分の1になり、27.4分で完了しました。
FastCopyを使った場合には、ウイルスバスターのオン・オフにかかわらず、27分程度でコピーが完了しました。
29kBのファイル400,000個をコピー
29kBのファイル400,000個を、SSDからハードディスクにコピーしたときにかかった時間は図2のとおりです。
エクスプローラーを使ってウイルスバスターがオンの状態でコピーをすると、ファイルのコピーには44.9分かかりました。
エクスプローラーを使ってウイルスバスターをオフにした状態でコピーをした場合と、FastCopyを使ってウイルスバスターをオンにしてコピーをした場合は、コピーにかかる時間はほとんど変わらず、43分程度でした。
FastCopyを使ってウイルスバスターをオフにした場合は、かかる時間は半分ほどになり、20.8分で終わりました。
環境
パソコンの機器構成
- コピー元ドライブ:外付けSSD(USB3接続、容量512GB)
- コピー先ドライブ:内蔵ハードディスク(SATA接続、容量320GB)
- CPU:AMD Ryzen 3 2200G (3.50GHz)
- RAM容量:4MB
ソフトウェア
- OS:Windors 10 Pro バージョン 22H2
- FastCopy:バージョン5.1.0
- ウイルスバスター クラウド:バージョン17.7
その他
- 実験日:2023年5月9日 ~ 5月20日
関連情報
参考
- ウイルスバスター クラウド
- FastCopy(「窓の杜」サイト)