こんにちは、ギェギョポンです。
Excelで、セルに改行が含まれていると、テキストの文字列がそのままコピーされず、不要なダブルクォーテーションマークが自動的に追加されてしまいます。
この記事では、どのような状況でそれが起こり、どう対応すればよいかをまとめました。
同じようなことで困っている方に、この記事が参考になればと思います。
本文
まとめ
問題点
Excelで、セルに改行が含まれる場合、セルをコピーしてテキストエディターなどに貼り付けると、不要な「”」(ダブルクォーテーションマーク)が自動的に追加されます。
(テキストの先頭と末尾にダブルクォーテーションマークが追加され、途中にあるダブルクォーテーションマークがそれぞれ2つに増えます。)
※HTMLのコードには必ずといってよいほどダブルクォーテーションマークが含まれますし、コードを見やすくするために改行が入っています。そのため、ExcelでHTMLコードを扱うと、この問題に突き当たることが多いのではないでしょうか。
対応方法
以下の方法で不要なダブルクォーテーションマークの追加を回避できます。
※わかってしまえば当たり前の対応方法かもしれませんが。
- セルにテキストが直接入力されている場合:
セルをダブルクリックしてテキストをコピーする。 - セルにテキストが直接入力されていない場合(関数が使われている場合など):
セルの内容を一度別のセルに「値」としてコピー&貼り付けし、そのセルの内容を(1.)の方法でコピーする。
最善かどうかはわかりません
「このページで説明している方法が一番手間がかからない」と言いたいわけではありません。「こんな方法もある」と、選択肢のひとつとして考えていただければと思います。
「普通にコピー&貼り付けをして、エディターの置換機能やマクロ(プログラム)などで、先頭と末尾のダブルクォーテーションマークを削除し、途中の2つ連続したダブルクォーテーションマークを1つに置き換えるほうが簡単」という考え方もあると思います。
もっと簡単にテキストをそのままコピーする方法があればよいのですが、今のところ見つけることができていません。
問題点詳細
Excelでセルに改行を含んでいる場合、一般的なやり方でコピーをすると不要なダブルクォーテーションマークが自動追加されます。
Excelでセルに改行を含むテキストが入力されている場合、セルの内容をコピーし(①セルをクリックしてCtrl+C1)…
テキストエディターなどに貼り付ける(①クリックしてCtrl+V)と、テキストの前後にダブルクォーテーションマークが追加されます。また、元々あったダブルクォーテーションマークがすべて2つになります(②)。
対応方法1(セルにテキストが直接入力されている場合)
セルにテキストが直接入力されている場合には、以下の手順で、ダブルクォーテーションマークの自動追加を回避できます。
セルをダブルクリックします。セルの中にカーソルが表示されます。
続いてCtrl+A(すべてを選択)を押します。テキストの背景が灰色に変わります。
さらにCtrl+C(コピー)を押します。これで、テキストがクリップボードにコピーされました。
テキストエディターをクリックし、テキストを貼り付けます(①クリックしてCtrl+V)。
不要なダブルクォーテーションマークが追加されずにテキストがコピーできました。
対応方法2(セルにテキストが直接入力されていない場合)
セルにテキストが直接入力されていない場合には、以下の手順で、ダブルクォーテーションマークの自動追加を回避できます。
(「セルにテキストが直接入力されていない」とは、関数が使われている場合などです。)
テキストをコピーします(①セルをクリックしてCtrl+C)。
(「対応方法1」と同じに)セルをダブルクリックする(①)と、セルに入力されている関数などが表示されてしまい(②)、テキストをコピーすることができません。
別の空白のセルに「値」として貼り付けます(①セルを右クリック、②「値」貼り付けをクリック)。
テキストを貼り付けたセルで「対応方法1」を実行します。
環境
ソフトウェア
- OS:Windors 10 Pro バージョン 23H2
- Excel:Microsoft Excel for Microsoft 365 MSO (バージョン 2410 ビルド 16.0.18129.20100) 64 ビット
- テキストエディター:Windows 11付属の「メモ帳」
その他
- 実施日:2024年11月
関連情報
参考
- Microsoft:Excel のキーボード ショートカット
※Ctrl+Cなど、キーボード ショートカット(簡単操作)についてまとめられています。