こんにちは、ギェギョポンです。
2025年1月、4つの惑星(金星、火星、木星、土星)が同時に見える機会がありました。火星が接近していることもあり、よいタイミングだと思い惑星を見てみました。惑星の拡大写真も撮りました。
このページは「動画編」です。
本文
状況
2025年1月、夕方の空で金星、火星、木星、土星が一度に見える機会がありました。ギェギョポンは1月10日に惑星達を見て、拡大写真や拡大動画を撮りました。
動画は、望遠鏡にアイピースとカメラのボディーを取り付けて1、カメラの動画機能で撮りました。
その時の詳しい状況や写真は、「4つの惑星が一度に見えました(写真編、2025年1月)」をご覧ください。
すべての動画で共通すること
それぞれの動画で惑星がグニャグニャと動いているのは、地球の大気(空気)が惑星の像をゆがめているためです2。
惑星は日周運動によって西(右)に向かって移動していますが、モーターで望遠鏡を動かして同じ速さで追いかけているため、動画上では惑星はあまり移動しないように見えます。ときどき惑星が西に向かって動いて行ってしまうのは、モーターの力が弱く、望遠鏡とカメラの重さに負けて、追いかける速さが遅くなってしまうためです。反対に、惑星が東(左)に向かって移動するのは、手動でモーターの回転速度を上げて、惑星が画面の真ん中近くになるように調整しているためです。
惑星の位置がだんだんと下がっていくのは、赤道儀3の極軸4がずれていて、惑星を正確に追うことができていないためです。
金星
半月型の金星です。
金星の右下にオレンジ色が、左側に青い色がついていますが、これらは金星の本当の色ではありません。大気の影響で色がついたか、望遠鏡のレンズが原因で色がついたかのどちらかだと思います。
レンズかカメラの受光面にゴミがついているらしく、薄黒い点が写ってしまっています。すみません。(00:00:04~00:00:09あたりなど)
土星
環がとても細い土星です。
木星
縞がよく見えています。
火星
上端に極冠が白く見えます。極冠以外にも、なにか黒っぽい模様が見えるような見えないような…。
関連情報
参考
その他
脚注
- 「拡大撮影」という撮影方法です。「アイピース」は「接眼鏡」とも言います。もしカメラのボディーを取り付ける代わりにアイピースを覗けば、目で惑星を見ることができます。
- 風呂桶の水を上から除くと、風呂桶の底がグニャグニャと動いて見えるのに似ています。この動画のようにグニャグニャが激しい状態を「シーイングが悪い」と言います。日本の太平洋側では、冬はシーイングが悪いことが多いです。
- 簡単に星を追いかけられるようにした装置です。望遠鏡やカメラを載せて使います。
- 赤道儀の中で、「天の北極」に向ける軸のことです。星は天の北極を中心に日周運動をします。極軸が正確に天の北極に向いていれば、ずれることなく赤道儀は星を追うことができます。