2024年ペルセウス座流星群の写真(イヌも)

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こんにちは、ギェギョポンです。

2024年に撮影した、ペルセウス座流星群の流星の写真をご覧ください。
少し解説もしています。

流星を見た方にも見なかった方にも、楽しんでもらえると嬉しいです。

本文

■■■情報■■■
流星の写真をクリックすると、流星(○)、放射点(×)、カシオペヤ座(星座線:星を結ぶ線)を示した画像を見ることができます

写真で見る流星と実際の流星の違い

写真で見ると、流星は光の筋として写っています。しかし、実際の空では、流星は移動する光の点として見えます。

流星を写真に撮影する場合、カメラのシャッターを何秒間か開きっぱなしにします。(以下の写真はすべて、シャッターを10秒間開きっぱなしにして撮影しました。)流星は、空に光の点として現れ、移動し、多くは1秒以内に移動しながら消えてしまいます。その軌跡がすべてカメラに記録されるため、写真には光の筋として写ります。

下の写真には、右下から左上に向かって現れた流星が写っています。

中央に流星が右下から左上への線として写っている星空の写真
ペルセウス座流星群の流星(2024年8月14日1時34分)

群流星

流星がペルセウス座流星群に属している流星の場合、その流星を「群流星」と言います。(このページではペルセウス座流星群の話をしていますので、ペルセウス座流星群に属する流星を「群流星」と呼びますが、ふたご座流星群の話をしていて「群流星」と言えば「ふたご座流星群に属する流星」を指します。)

それぞれの流星群には「放射点」があり、流星が放射点から放射状に現れれば1、群流星の可能性が高いと考えられます。

下の写真の流星は、放射点から放射状に現れていますので、ペルセウス座流星群の流星(群流星)の可能性が高そうです。

写野のやや右に流星が下から上への線として写っている星空の写真
ペルセウス座流星群の流星(2024年8月14日3時56分)

放射点に近い流星

放射点に近いところに現れた群流星は、放射点から遠い流星に比べると軌跡が短い傾向があります。流星が放射点の近くに見えるということは、流星が自分に向かって飛んできている、ということだからです2

下の写真の流星も、放射点から放射状に現れていますので、ペルセウス座流星群の流星(群流星)の可能性が高いと考えられます。放射点に近いので、軌跡が短いですね。

写野下のやや右に流星が右下から左上への線として写っている星空の写真
ペルセウス座流星群の流星(2024年8月14日3時31分)

散在流星

流星が放射点から放射状に現れなかった場合、その流星は群流星ではありません。群流星でない流星は「散在流星」と言います。流星群が活動している期間でも、群流星だけが現れるわけではありません3

写野の左端やや上に流星が下から上への線として写っている星空の写真
散在流星(2024年8月14日3時59分)

明るい流星

他にも2枚の写真に明るい流星が写りました。どちらもペルセウス座流星群の流星だと思われます。

どちらもはみ出していますがご覧ください。

写野の右端やや上に流星が左下から右上への線として写っている星空の写真
ペルセウス座流星群の流星(2024年8月13日1時14分)
写野の右端下に流星が右から左への線として写っている星空の写真
ペルセウス座流星群の流星(2024年8月13日1時24分)

謎の光

8月14日1時32分57秒頃、ペルセウス座の真ん中の星(γ(ガンマ)星)の近くから、緑色の帯が3本、放射状にピカピカピカッと1本ずつ、0.5秒もない短い時間に連続して現れました。歌手の大きなコンサートでよく見る、スモークを貫くレーザー光線のような光です。

当然写真にも写っていると思いずいぶん探したのですが、なぜか写真にはなにも写っていません。それで、イメージ動画を作ってみました。

謎の光のイメージ動画(実際にはもっとスモーク感が強かったのですが、画像作成能力が低いためベッタリした光になってしまいました)

知り合いに話したところ、中国の人工衛星「DAQI 1」の発したレーザー光ではないか、ということがわかりました。DAQI 1は大気を観測するレーザー光を地表に向けて発射することがあり、DAQI 1が天頂(頭の真上)を通る軌道のとき、地上から見たレーザー光が緑の帯に見えるようです4

人工衛星の経路を計算するウェブサイト「Heavens Above」に計算させると、この時ギェギョポンのいる場所で、DAQI 1がちょうど天頂を通ったことがわかりました。また、DAQI 1がカシオペヤ座を通る経路だったことも確認できました5

あれだけはっきり見えたのに、レーザー光が写真に全く写っていないのは不思議です。
理由としては「発射された時間が短かったので写真では肉眼での見た目よりずっと暗かった」「レーザー光が人間には向かっていたがカメラには向かっていなかった」という可能性が考えられますが、実際の理由はわかりません。

イヌも一緒に流星を見ました

二晩続けて、うちのワンコも一緒に流星を見ました。

一晩目は気温がとても高く、ワンコが暑くて辛そうでしたので、ワンコには比較的早く部屋に帰ってもらいました。二晩目はうって変わって気温が低く爽やかでしたので、ワンコも快適に過ごせたのではないかと思います。

四つ足で立つワンコ(左)とグラウンドシートに寝転がる人(右)の写真
ワンコと人が星を見ています。人が手にしているのは双眼鏡です。上のほうの明るい光は、これから沈もうとしている月です

関連情報

参考

その他

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変更履歴

  • (2024年10月14日)犬が写っている写真をわかりやすいものに差し替えました。

脚注

  1. 見方を変えると「流星の軌跡を逆に延ばして放射点に行き当たれば」と考えることもできます
  2. 何十kmか離れた場所で同じ流星を見たとすると、流星はその人に向かっていませんので、放射点からもっと離れたところに現れ、軌跡はもっと長く見えます。
  3. ですから、自分が見た流星がペルセウス座流星群の流星だったかどうかは、見た時期だけではわからない、ということになります。
  4. 「朝日新聞DIGITAL」のハワイ山頂に緑のレーザー 中国の環境衛星から? NASAが解析に動画や写真が載っています。
  5. ただ、カシオペヤ座を通る時刻が1時32分と、ギェギョポンが見た時刻とは1分ほどずれていました。見たものがDAQI 1だということはほぼ間違いないと思うのですが、1分の違いの原因はよくわかりません。時刻を記録するときに間違ったのかもしれませんが、2人で同じ時刻を記録しましたので、2人ともが同じように間違ったとはなかなか考えられません。
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