こんにちは、ギェギョポンです。
2025年1月、4つの惑星(金星、火星、木星、土星)が同時に見える機会がありました。火星が地球に接近していることもあり、よいタイミングだと思い惑星を見てみました。拡大写真も撮りました。
本文
状況
2025年1月、夕方の空で金星、火星、木星、土星が一度に見える機会がありました1。ギェギョポンは1月10日に惑星達を見て、拡大写真を撮りました。
金星と土星が西の空に、木星が東の空の高いところに、火星が東の空の低いところに見えていました。天王星と海王星も出ていたのですが、今回は見ませんでした。
金星
金星はとても明るく西の空に輝いていました。
拡大すると、だいたい半分くらいが光っていました。右下が太陽のある方向です2。
金星は、これからだんだん大きくなりながら、だんだんと欠けていきます。(三日月のような形になっていきます。)
土星
土星は金星の左上にありました。
土星はこれからだんだん金星に近づいていき、1月18日に、月の直径の4倍あまりの距離まで接近して、その後は金星の下に見えるようになります。
拡大すると、土星は、環がかなり細く見える状態になっているのがわかります。写真でも、細くて見づらいですよね。
環の幅は15年周期で太くなったり細くなったりします。環はこれからさらに細くなり、2025年3月には、環を真横から見ることになるために、環が見えなくなる時期があります3。
木星
木星は、東の空のかなり高いところに見えました。この日はそばに月がありました。
木星は2024年12月に衝4となりました。21時頃には天頂(頭の真上)近くに来ますので、とても目立っています。
拡大すると、表面に2本ほど縞があり、両極が薄灰色になっているのがわかります。
木星にはガリレオ衛星という明るい衛星があります。少し露出を多めにかけると写真にも写りました。(ただ、本体に対しては露出のかけすぎになるため、白く飛んでしまい、模様はほとんどわからなくなってしまいました。)
火星
火星は、東の空のかなり低いところに見えました。
1月10日には火星は地球に近づいている最中で、1月12日に地球に最接近します。
今回の最接近では火星は地球にあまり近づきませんが、それでも、そこそこの大きさに見えています。上端に極冠5が白く見えています。極冠以外には模様は見えていないようです6。
スマートフォンで撮影
どのくらい写るかと思って、スマートフォン(iPhone SE 第2世代)で金星と土星を写してみました(拡大撮影ではありません)。
標準の「カメラ」アプリでは自動ピントが合わなかった経験があったので、「Manual Cam」というアプリ7で撮影しました。
金星も土星も、ちゃんと写りました。
関連情報
参考
- アストロアーツ:ステラナビゲータ12(天文シミュレーションソフト)
- Manual Cam(iPhoneのアプリ)
- 日本天文学会:天文学辞典(「極冠」の読み方)
今後のページ更新予定
1月末くらいを目処に、同じときに撮影した動画を追加するつもりです。
その他
脚注
- 2024年12月には、朝まで待てば水星も見られる、という機会があったのですが。朝まで待つのはちょっと辛いし…、火星が上るのも遅かったので…、見送ってしまいました
- 金星は太陽の光を反射して光っていますので、太陽のある側が光っています。
- ただ、その頃は土星が見かけ上太陽に近いため、望遠鏡を使ってもその状態を実際に見ることはできません。
- 読み方は「しょう」。天体(この場合は木星)が、地球から見て太陽とちょうど反対に位置することです。衝の頃は、地球から近くなりますし、一晩中見えていますので、見頃となります。
- 読み方は「きょくかん」。大気中の水が凍ったものです
- 機器の解像力(細かいところまで見える能力)やギェギョポンの技術力では、これ以上見栄えのする写真は難しそうです。
- ピント、感度、露出などをマニュアルで設定できるというアプリです。